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TANZANIA便り2002.1+2

*この便りはトロワ・タンザニアスタッフのMUNAWARさんより隔週(3日と17日)で送られてきます。
MUNAWARさんはザンジバルに住む30代の女性です。MUNAWARさんへのメールは
こちらまで



便り41「ブコバの珈琲文化2.生活篇」(2002.1.9)
便り42 「タンザニアの薬木代表、ムアルバイネ」(2002.2.3)

便り41「ブコバの珈琲文化2.生活篇」(2002.1.9)



新年明けましておめでとうございます。
アフリカフェフレンドの皆さんは、どんなお正月をお過ごしでしょうか? 私の方は、こたつもみかんもない真夏のザンジバルで元気に新年を迎えました。

さて今年初めのタンザニア便りは、ブコバの珈琲文化シリーズ第2弾でスタートしましょう。

アフリカフェの故郷ブコバは、コーヒーが自生していた土地。今のようにコーヒーが飲料として用いられるようになるずっとずっと昔から、ブコバの人々は、摘み取った実を、ゆでてそのまま、かじって食べるという食べ方でコーヒーに馴染んできました。ブコバの土地でコーヒーを沸かして飲むようになったのは、アラブの影響を受けてからのこと。だからこの土地には、アラブともまた違った独特の珈琲文化があります。

ブコバはハヤ族の町、ハヤ族はハヤ語というスワヒリ語とは別の言葉を持っており、ハヤ語しか話せないお年よりもたくさんいます。スワヒリ語でコーヒーのことは「カハワ」と言い、これはアラブ語の「カフワン」の影響を受けた言葉ですが、ハヤ語では、「アカムアニ」と言います。

ハヤ族の間では、ハヤ語とスワヒリ語がミックスされた「アカムアニ カマ ザワディ」(コーヒーは贈り物)という言葉が定着しており、女性の巻くカンガ(布)にもその言葉がプリントされていました。

その言葉どおり、ブコバでは、アカムアニこと、コーヒーが生活のあらゆる場面で最高の贈り物として用いられています。



結婚、出産、収穫といった嬉しい時のお祝いにはまずコーヒー。訪問客があればまず、コーヒー。引っ越しや旅行などの別離の時もコーヒー。そして、人生で最も悲しい死を悼む時もコーヒーを贈ることで、故人の死を悼み、残された家族をなぐさめます。

これらの場合のコーヒーとは、ゆでたコーヒーの実。このゆでコーヒーは、特に多く渡す必要はありません。「おめでとう」「ようこそ」「行ってらっしゃい」「体に気をつけてね」「力を落とさないで」「ご冥福を祈ります」・・・ コーヒーの実を、手のひらに数粒乗せて相手に手渡すことで、その時々の思いがはっきり伝わるのです。

ブコバの人にとって、コーヒーは文字どおり最高の贈り物です。そしてもちろん、ゆでコーヒーだけでなく、各家で沸かしたコーヒーも出され、これももちろん歓迎、親愛、尊敬を表します。

ブコバの男性は、結婚したい女性ができると、意を決して相手の家に行きます。ここまでは、万国共通ですが、ブコバではコーヒーが大事な役を担っています。女性側の家族からコーヒーが出されれば、結婚賛成、コーヒーが出されなければ結婚反対の印。当日、女性側の両親がどんなににこにこと出迎えても、コーヒーが出されなければ、男性はすごすごと帰ることになるわけです。

もちろん、男は押しが大事。初めに断られても、何度も彼女の家に行き、コーヒーが出されるまで(承諾されるまで)相手の両親に誠意を見せることで、結婚にこぎつける男性が多いとのこと。とかく娘の両親というのは、どんなにいい男性が現れても、初っ端からいい顔はしたがらないもの。相手の男性の誠意を充分確かめてから承諾したいというのは、万国共通の親心なのでしょう。



という具合に、ブコバの人々は、嬉しい時も悲しい時も、普段の日でも人生の節目である儀式の時も、常にコーヒーとともに生活しています。ブコバの生活は、コーヒー抜きでは語れません。だって、ブコバにコーヒーがなかったら、日常の楽しみだけでなく、ほとんどすべての行事が成り立たなくなってしまうのですから。

アフリカフェは、そんなブコバの土地で育ちました。だからアフリカフェは、人が嬉しい時も悲しい時も、いつも豊かな味と香りで、人にやすらぎを与えてくれる、そんなコーヒーになりました。

ということで、今回もブコバ独自の珈琲文化を探ってみました。それでは今日はこのへんで。

末筆ながら、2002年が皆様にとって素晴らしい1年となりますことと、世界中の人々の幸福を、ザンジバルの真っ青な空の下よりお祈り申し上げます。
GOOD LUCK!!  ムナワルより


便り42 「タンザニアの薬木代表、ムアルバイネ」(2002.2.3)


ジャンボ!アフリカフェフレンドの皆さん、お元気ですか?
ザンジバルは数日前から雨が降り、少し暑さがやわらいだかなと喜んでいたら、今度は暴風雨が吹き荒れ、あちこちで屋根のとたんが吹き飛ばされたり、土壁が崩れたり・・・我が家も台所の通風孔から盛大に雨が降りこみ、塩や香辛料などがぬれて使いものにならなくなってしまいました。その上雨が上がったとたんに暑さもぶり返し、まだまだ厳しい乾期が続きそうです。

さて今日は、タンザニアの薬木代表、ムアルバイネについてお話しましょう。
「ムアルバイネ」とは、スワヒリ語で、40種類の病気に効く木というのが直訳で、万能の薬木という意味です。(英名は「ニーム」)ムアルバイネは、マラリアに対抗するクロロキンの成分が含まれており、まだ西洋医学が発達するずっと前から、タンザニアの人は、このムアルバイネで、マラリアをはじめとする数々の病気に対抗してきました。

ムアルバイネの使い方は、
1. ムアルバイネ(葉、実、根)を煎じて煮汁を飲む。
2. ムアルバイネ(葉、実、根)を煮た汁を体にかける。
3. ムアルバイネ(葉、実、根)を煮て、その蒸気を体に浴びる。



私は、マラリアのメッカであるザンジバルで暮らしているので、マラリアには何度かかかっており、このムアルバイネのお世話になったこともあります。そのときの経験で言うと、1.の煮汁を飲むのは、もう苦くて苦くて、ギブアップでしたが、3.ムアルバイネを煮て、その蒸気を浴びるのは、とても気持ちよく、効果も大でした。

蒸気を浴びるやり方は、ムアルバイネを大鍋で煮やし、病人は湯気が立ち上っている鍋を足元に置き、頭からカンガ(布)をすっぽりかぶって座り、アルバイネの蒸気を体に浴びるのです(このときカンガをかぶるのは、湯気を逃がさないためです)。足元に置いた大鍋を、ときどきしゃもじでひっくり返し、さらに蒸気を立たせます。ムアルバイネのスチームを浴び、病人は思いきり汗を流します。蒸気が上がらなくなったら、さめた汁を体にかけておしまい。私の場合、市販の薬を使っても高熱が下がらなかったときでも、このムアルバイネスチームを浴びると、不思議とそのときは熱が収まり、とても楽になりました。

タンザニアの人は、もちろんマラリアの時だけでなく、下痢をすれば、ムアルバイネを煎じて飲み、擦り傷には葉をこすり合わせて汁を塗りつけといった具合に、日常的にムアルバイネを使っています。また、病気や怪我の時だけでなく、毎日の健康法としてムアルバイネの葉を煎じて飲んだりもします。
このムアルバイネ、タンザニアではどこにでも見られる木で、常緑の葉が茂り、人々に気持ちいい木陰を提供してくれます。人々は、ムアルバイネの下で働き、ムアルバイネの下で憩うといった感じです。

ムアルバイネの花は、よくよく見ないとわからないぐらい小さく、目立たない白い花。でも、顔を近づけてみると、その小さな花からは、淡いながらもさっぱりとした甘い香りが匂っています。マラリアで、ムアルバイネにお世話になって以来、私は大のムアルバイネ党。ムアルバイネの木陰に入って、柔らかな香りに包まれていると、なんともいい気持ちになってきて、人間は木(自然)に守られながら生きているんだなあとしみじみ感じます。

ところでこのムアルバイネ、人間だけでなく、農産物に対しても効力は絶大とのこと。アフリカフェの故郷ブコバでは、昔からの伝統的自然農法が続けられており、害虫退治や病気にも、身近な草木を使った天然薬で対処しています。ブコバの農民の間で昔から作られているオーガニックスプレーの材料は、ムアルバイネ(英名ニーム)の実や葉、アロエの葉、タバコの葉、パパイヤの葉、ジェトロファの実、ムルクの葉、カジャイの葉、牛の尿、料理に使った灰等々ということは、便り39でお話しましたね。ブコバのコーヒー農園で、ミキダディさんが「俺は自分がマラリアに罹っても、コーヒーが病気になっても、ムアルバイネがあれば、全然怖くないよ」と言ったとき、なるほどと大きくうなずいてしまいました

タンザニアでは、今でも西洋薬だけでなく、薬木や薬草が日常的に使われています。そして、普通の薬局の他に、数々の薬草から始まって、動物の骨や皮、象の糞まで取り揃えたタンザニア版漢方薬の専門店もあり、人々は、両方をその時々で使い分けています。

とにかくそんなタンザニアで最もポピュラーな薬木が、このムアルバイネ。アフリカフェの故郷ブコバでは、対象が人間でもコーヒーでも、病気退治にはムアルバイネ。タンザニアでは、ムアルバイネさえあれば、医者要らずといったところでしょうか。
それでは、今日はこのへんで。次回の便りまでお元気で。 
  
GOOD LUCK!!  ムナワルより






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